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完全に取り残されていた。
中学時代は、わけあって不登校だった。但し、人に言えるようなものではなかった。いつも遊んでばかりで勉強はろくにせず、気づけば完全に取り残されていた。途中、なんとか登校した。
しかし、落ちこぼれを実感しただけだった。
友達と話しをしていても、その日の授業や勉強が話題になると、その場から離れてしまった。部活の卓球も入学当初はそこそこ上手だったのだが、同学年の子に教えられるまで下手になっていた。
学校に久しぶりに行ったことで心はズタズタになってしまった。「もうどうなっても良い」との考えが確実に大きくなった。僕のことを気遣い、勉強の話題に触れずにゲームのことしか話しをせぬ友達を、嬉しくも思い、同時に、自分がひどく情けなかった。
それ以降は二度と学校には行かなかった。
しかし、日生学園で変わった。不安一杯で入学したが、寮生活が一変させた。一緒に風呂に入り、同じ食事を食べ、一緒に同じだけの時間自習する・・そう、友達ではない、仲間ができた。仲間は、気を使うこともなくズケズケと本当のことを言う。こちらも言いたいことを言う。
そんな関係が妙に気持ち良かった。
部活も吹奏楽を楽しんでいる。楽しいと言っても苦労が多い。だが、皆で練習して発表会で演奏し、大きな拍手をもらった時はとても嬉しい。中学では味わうことができなかった『喜び』があった。「大学へ行こう」との夢も生まれた。
ハッキリ言って自分でも信じられない。
高校に入ることさえ遠い世界だと思っていた僕なのに。確かに日生に入学して僕は変わった。だけど中学時代の自分を否定しようとは思わないし、恥とも思わない。これからも日生での生活が続く。
きっと今まで以上の多くの体験をするだろう。それを通じて、「中学時代、不登校で良かった」。だからこそ、日生学園で仲間ができ、こんな自分があるのだからと言えるようになりたい。
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